情報化・消費化社会が行き着く先~自然の生態系による“人類”の自然淘汰
前回、「ゆるやかな全体主義が始まり、肥大し、いつか破裂するだろう。誰が、何が、そのトリガーを引くのか。
それについては、もうしばらく様子見」と書いた。
様子見、とか言いつつ、ちょっと考察してみた(ヒマ人
情報化・消費化社会が進むとどうなるのか。
サプライサイドの立場で言うと、「欲望を新たに生み出す」ことで消費を肥大させつことは、モードのサイクルスピードを上げ、新たなる欲望を作り続け、製品開発のスピードを上げ、なおかつ多様な消費者の欲望に堪えるべく大量のラインナップをそろえる必要に迫られることを意味する。また、回転速度が上がれば上がるだけ、一定期間過去の製品や関連部品などのストックはそろえなければならないため、在庫率が上がる。さらに、消費サイクルが短くなればなるほど、廃棄されるモノが増え、「廃棄物の処理」というサービスの提供と負担を求められる。
消費者サイドで考えると、次々と提供される「新しい欲望」を消費するために、さらなる富と資本を求め、商品としての労働力として自己を提供するか、投機により富を求めようとする。長時間労働、共働き家庭の増加、IPOの活性化、は、「消費するために自己を消費させる」罠に陥った、消費者の姿である。
この両輪が、最初は緩やかに、しかし着実にスピードを上げて回転を始め、肥大して行く。それが、”ポスト近代”としての”現代”の姿である。
その結果がもたらすものとして、一つはサプライサイドの体力増強があげられる。短いサイクルでの多様な製品開発、在庫の増加、廃棄の負荷、共に資本の増強をしていかなければ対応できないものである。サプライサイドの体力増強とは、弱肉強食、つまり強いものが弱いものを取り込む手法が一番手っ取り早い。つまり、企業買収・合併による肥大である。
既に、山崎製パンが不二家を乗っ取り(業務提携&資本供与とか聞こえの良いこと言って折るが、ようは吸収。子会社化も時間の問題だろ)、イオングループはマルエツ・丸紅と業務提携し、銀行は訳が分からなくなるほど吸収合併を繰り返している。
M&Aという手法を駆使した企業の肥大は、最終的には市場の寡占化につながる。
市場の寡占化とは、企業競争における格差社会の始まりである。
一方の消費者サイドは、どうか。個人は、商品としての労働力として自己を提供し続ける限り、疲弊していく。増加し続けるサラリーマンの鬱病、少子化、晩婚化、といった現象は、疲弊した”労働力という商品としての個”が行き着く先なのである。そして、”商品としての労働力”を、様々な理由で提供できない個人は、富と資本を手にすることができず、「貧困層」化し、格差社会が始まる。消費者間における格差については、既に「下流社会 新たな階層集団の出現 (新書)」(三浦展著)によって指摘されている。
早い話が、すでに情報化・消費化社会は既に臨界点近くまで肥大してしまっているということだ。
それでは、この先、何が起こるのか。
その前に、情報化・消費化社会という経済システムが内包する課題を整理したい。
情報化・消費化社会とは、「欲望を想像する情報という付加価値をつけることにより、無限の需要を創出す市場システム」である。しかし、いかに市場システムそのものが無限であっても、システムが存在する世界の資源は有限性を持つ。この、システムの無限性と資源の有限性のコンフリクトがもたらすもの、それは、「自然淘汰」と「分化」であると、私は考える。
地球は、既に地球上の動物としての人という種の淘汰を始めている。
1984年に発見されたHIVウイルス、2002年に問題となったエボラ出血熱、1997年に香港で死者が出た高病原性トリインフルエンザ。特に、HIVウイルスの感染者は増加の一途を辿り、高病原性鳥インフルエンザは2005年以降アジア地区で猛威を奮っている。HIVウイルスと高原性鳥インフルエンザの共通点は、常に変異を続けるウイルスであるため、決定的に効果のあるワクチンが作れない、致死率が非常に高い、という点である。
そして、地球温暖化による気温上昇。
気温が上がり、氷河が溶け出し、海面が上がり、既に地球上の幾つかの島や都市は水没の危機に晒されている。もしかしたら、予想をはるかに超えるスピードで海面が上昇し、逃げ遅れた人たちが死んでしまうだろう。
海に沈まないにしても、真夏の気温が上昇することで、熱中症による死者が増える。パキスタンでは、今年の6月に既に最高気温が52度に達し、12人の死者がでている。日本でも、各地で36度を越える猛暑となり、8月11日と12日の二日間、東京都内だけで、熱中症で救急搬送された人数が98人になっている。東京23区での5月1日から8月6日までの類型搬送者数が131名だから、12日までで200人以上が熱中症で搬送去れていることになる。さらに、この数は、救急車で搬送された件数のみなので、一般外来で病院にかかった患者数は含まれていない。
日本のデータしか調べていないが、世界規模で調べれば、熱中症による死者の増加数は明らかになるのではないだろうか。(調査中)
自然による、人類淘汰のもう一つの方法が、「戦争」だと、私は考えている。
現在進行形の「戦争」として、私が知っている限りでは、アフガン戦争・イラク戦争、パレスチナ戦争、インド・パキスタン戦争。「内戦」では、ソマリア、スリランカ、ネパール、シエラレオネ、インドネシア、ハイチ・・・数え上げるとキリがない。
外務省 海外安全ホームページを見て欲しい。退避勧告や渡航延期勧告が出ている国や地域がどれだけあるか。私達は知らないだけで、今、現在進行形で世界中は内戦や紛争に溢れているのである。
戦争が起こる理由は様々であり、人類は長い歴史の中で、何度も戦争を繰り返し、その度に後悔し、平和を願ってきたにも関わらず、何故、再び戦争を起こすのかについては、哲学や心理学、社会学、等々、広い分野の学問で研究がなされてきながら、未だに究明されていない。
戦争の引き金は様々である。人種差別、宗教、経済的利権…。私の乏しい知識ではこれくらいしか思い浮かばないが。とはいえ、「差別」も「宗教」も「資本への欲」も、人間の性として内包されているものである。
「戦争」が、地球という有機生命体と生態系において、ヒトという動物の自然淘汰の手段として、内包されているとしたら?宗教も、差別も、増えすぎた種を削減するために自然が用意した「戦争」という手段のための、伏線だとしたら?
アメリカの世界人口時計によると、現時点の世界人口は、6,611,473,089人だそうだ。
U.S. Census Bureau によると、今後も世界人口は増え続けるという予測を立てているが、wired news で引用されたコーエン教授の指摘のように、この統計では、文化的な背景など、無視されている要因が非常に多い。
地球が、自然が、生態系が、養える世界人口は、おそらくもっと少ない。そうでなければ、世界の1/3から1/4が貧困にあえいでいる、という現状は産まれないはずだ。この現状は、単に資本主義の浸透によるものではない。共産主義は確かに崩壊したが、資本主義社会においても、「公共の福祉」が果たさざるを得ない役割、部分的に共産主義的なイズムは導入されている。
今後、半世紀の間に、人口は減り続けるのかもしれない。地球という有機生命体が養える数まで。そして、それはおそらく40億から50億ではないだろうか。これは直感的な数字なので、根拠は無いが。
では、10億から20億の人間は滅びるしかないのか。「私」は生き残れるのか。
そう思う人も多いだろう。むしろ、まさに今、「近い将来、“私”を含む人類は生き残っているのだろうか」という、終末幻想に怯えている人は多いのではないだろうか。
自然淘汰を生き残れるか否かの答えは「分化」にある、と私は考えている。
というわけで、近々、「自然淘汰を生き残るための分化」について、書こうと思う。
今日は疲れちゃったので、ここまで(笑


お久しぶりです~。
ちょっと気になったトコが2箇所ほどあったので・・・。
まず、不二家の件ですが。
不二家の場合は、例の大騒ぎの前にモルガンスタンレーが不二家株を大量に仕入れておるのです。
ほえぇ~?と思っているうちにあの事件に至りました。
その後信じられないことに、不二家株は徹底的に下がることもなく、ほどほどの下げ。
山崎はどちらかというと手助けするような形で乗り出していったのでわ?と思っとります。
明星食品と日清食品の構図と似てるんですがね。
食品業界は、非常に体質が古く、非近代的な経営をしていたりするので、狙われやすいんだよね。
業界大手がくっついて、巨大化していくという構図は、これからも続きます、たぶん。
それは、独占企業ができていくというよりも、米国投資による乗っ取り防止のためだと予想してます。
昨今の米国株暴落で、手持ちの日本株も売り出されてるようなので、多少は心配がなくなったかもしれないけど、企業が一番恐がってるのはM&Aによる合併じゃなくて、米国投資家による乗っ取りだと思うよ。三角合併も出来るようになっちゃったしね。
戦争についてはね。
引き金はただ1つ。
「金儲け」だと思うよ。
莫大な利益が見込まれる、戦争をして景気の底上げをする、戦争することで消費を拡大する。
そうやって、経済を動かしたい人がいて、ストッパーがはずされた時に、戦争が始まる。
ストッパーは、なかなか外れないような仕組みになってるんだと思うけどさ。
無理やりはずしちゃうんだから、とんでもなく大きな負荷がかかるんだろうなぁ。
最近は、そんなふうに思っとるのよ。
人種だとか宗教だとかってのは、後付けの理由なんだろうなぁと。
戦争で利益を得たい人が、戦う理由を何かと見つけ出して、動力を与え、方向性をつけてやらせてるだけなんだろうなぁと。
Posted by: かつら | August 17, 2007 at 08:08 PM