2030年、27度以上の熱帯夜が3倍に…国立環境研予測
Yomiuri Onlineの7月3日付け記事によると、国立環境研究所は2日、地球温暖化の影響で、2030年の日本では、最低気温27度以上の暑い夜が現在の3倍に増えるとの予測を発表したそうだ。
2030年といえば、まだ20年以上先の話だ。
ハッキリ言って、地球温暖化が表面化するのは、そんな先の話じゃない。もう既に、表層化してきてるじゃん。
今年の首都圏の梅雨。
ちゃんとしたデータは取っておらず、私の肌感覚でしかないけれど、3~5年前から、夏の到来が前倒しされ、さらに秋が来るのが遅くなって来ている感はああった。実際、2004年にインテージというマーケティングコンサルティング会社が「記録的な猛暑で「ビール類」の購入急増」という調査結果をプレスリリースしている。
そして、今年の梅雨。明らかに亜熱帯雨林気候化している。
まとわり着くような霧雨は減り、スコールのような夕立が増えている。何より、雨と雨の間の湿度が、例年に比べ、明らかに低い。
梅雨ってもっと、毎日じめついているもんじゃなかったっけ?
昨日は、朝から降ったり止んだりしていたけれど、雨と雨のインターバルの湿度が低い。空気がカラダにまとわり付かない。雨の振る少し前、湿度が上がってきて、ザーーーーーーーーッと雨が降り、1時間程度であがる、そんな感じ。
今年はまだ、雨と雨の間の曇り空が継続しているから、視覚的にはとっても「梅雨」らしいけれど、この曇り空が溶けてなくなるのは時間の問題だろう。
3年後には、梅雨は無くなって「雨季」になっているんじゃないだろうか。
青空が広がり、急に雨雲が広がって、スコールがやってきて、すぐに上がる。
ヒマラヤの山岳地帯では、斜面のくぼみに、山の氷が溶けて池が出来ているという。
環境省が昨年開催した一般公開シンポジウム「地球温暖化から未来をのぞく ~生活と身近な環境への影響~」のハンドアウトがWEBで公開されている。
このシンポジウムで基調講演を行った、Prof. John E. Hay によると、すでに感知されている気候変動として、下記のような例が報告されている。
・世界的に乾燥地域はさらに乾燥し、面積が拡大している ・ほとんどの山岳地域で氷河が後退している ・1960年代後半から世界的に春の積雪面積が10%減少している ・1978年以降、北極の海氷面積が約3%/年の速度で減少している ・激しい暴風雨(台風)の発生頻度が増加し、被害額が増加している(ハリケーンカトリーナの場合960億USドル) ・1980年代前半以降、世界の海洋の一次生産は6%以上減少している ・世界的に春の訪れが2~5日早まっている ・1950年代以降、北半球の中・高緯度地域では植物の生育期間が2週間程度延びている ・陸上の生物組成が変化し、植物は標高の高い地域あるいは高緯度方向に移動している
地球温暖化を止める、あるいは停滞させるためには、今の高度消費化社会、言い換えると使い捨て社会を、持続可能な社会、つまり一つのものを使い続ける社会、へ方向転換させる必要がある。
いわゆるパラダイムシフトであり、それには莫大なコストがかかる。
企業努力、啓発のための広告・広報活動。
消費化・情報化社会が始まったのは、1920年代のアメリカなので(参考文献:「現代社会の理論―情報化・消費化社会の現在と未来」見田宗介 岩波新書 1996年)80年以上歴史のある社会システムを転換するには、現段階程度の気候変動の表層化ではまだ難しいだろう。
未だに、企業はこうした温暖化の表層化をビジネスチャンスとしてしか捕らえていないからである。
本年5月の産経新聞の記事によると、暖冬の影響で、個人消費が堅調に伸び、「実質GDPは、外食、飲料が伸びたのに加え、時計をはじめ高級品が好調で0・9%増。」だそうだ。
今年の夏も猛暑が予定され、ビール会社、エアコンメーカー、アイスクリームメーカー、外食産業は今から皮算用に忙しいことだろう。
でも、ここらへんで方向転換しないと、そろそろやばいぜ。
気候変動は、労働条件や労働意欲など、労働者の意欲(モチベーション)にも大きな影響を与えるはずだ。暑くなればなるほど、夏期の勤労意欲は低下し、生産性は下がるだろう。小学校も企業も、夏休みを伸ばさざるを得なくなる。行き着く先は、経済力と教育の質の低下であり、国力の低下だろう。
横浜市は環境ヲタクが市長についているので、ゴミ削減とか、分別とか、ウルサイ。
だが、レトルトパウチの内側を水で洗い流すのって、本当に環境に良いのか?
紙資源のリサイクルにしても、結局、カップラーメンの空き容器や洗剤の紙箱は、古紙リサイクル対象から外された。
すでに「必要ないものを欲望する自由」(参考文献:同上)に目覚めた消費者は、「本当に必要なもの」を欲することをすでに忘れている。
ミスリードしてきた政府と企業のツケは、自分達で払ってもらおう。リサイクルじゃなくて、リユース容器の徹底。過剰包装の撤廃。等々、できることはいくらでもあるはずだ。そのための、技術の進歩であり、研究だ。
消費者は消費者で、情報に踊らされ、思考停止のまま、必要ないものを買っては捨て続けたツケをはらわなければならない。
極論、ファッション誌なんて見なくて良い。テレビも、つけっ放しにする必要はない。新聞だって、定期購読する必要はない。
矛盾するようだが、メディアからの情報を遮断すればするほど、必要な情報だけが自分のところに舞い込んでくる。
もっと、自分の五感に素直になろうよ。
ヒントは、そこらじゅうに有る。


Comments